ワキタ×サンネットワークリブ×ワキタケアネット×ケアレックス
介護業界での新たな連携と価値創出をめざして
ーグループ3社とワキタ本体によるシナジーの現在地とこれからー
- フロンティア部門(介護)
ワキタでは、介護施設の保有をはじめ、介護DXに関連するハードウエアの提供など、幅広い介護事業を展開している。グループ会社では、介護用品の卸レンタル事業を手がける2社に、新たにケアレックスが加わり、体制の強化を図っている。
制度ビジネスという厳しい環境のなか、ワキタを加えた4社連携はどのようなシナジーを生み出すのか。それぞれの強みと課題、そして描く未来について、率直に語り合った。

株式会社ワキタ フロンティア事業部 課長
上妻 顕之輔
サンネットワークリブ株式会社(SNL) 代表取締役社長
須佐 淳一
株式会社ワキタケアネット(WCN) 代表取締役社長
橋口 茂博
ケアレックス株式会社(CRX) 代表取締役社長
髙橋 純
グループ4社連携で「足し算以上の成果」を目指す

お集まりいただいた3社はいずれも、車イスやベッドなどの介護用機器の卸レンタル ※ を手がけています。3社は同業でありながら、それぞれ異なる母体から出発し、異なる歴史の中で発展してきたことから、事業方法・スキル・社風にそれぞれの個性があります。
ワキタグループでは「親会社・子会社」という上下関係を想起する言葉を使わず、お互いに「グループ会社」と称しています。“同じ船に乗る仲間”として互いに強みを発見し合い、伸ばしていく方針を掲げています。
「 ※ 介護用機器の卸レンタルとは」
介護保険の制度上、在宅での介護機器の利用者は地域の「貸与事業者(レンタルショップ)」から機器をレンタルすることになっている。地域密着型の「貸与事業者」はケアマネージャーを置き、ヘルパーの派遣などきめ細かいサービスを提供する傍らレンタルを行うが、機器の配送・保管・整備の設備を持たない例が多い。そのために大型設備を有する「卸レンタル会社」が「貸与事業者」に卸レンタルを行う商流が一般化している。

Q. 新しい体制のもとでお仕事を進めてこられて、以前の環境と比べて感じられる変化や印象はいかがでしょうか。
髙橋社長(CRX):以前のグループの本体が「医療」が中心で、グループ内で業務的な距離がありました。今回ワキタグループに加わり、同業の2社が身近にできたのは大きな変化ですね。相談ができる環境ができ、本当にありがたく感じています。社員も同じように思っていると思います。すでに仕入価格やレンタル商品の融通面で成果も見え始めています。
ケアレックス株式会社代表取締役社長
髙橋 純
橋口社長(WCN):当社はもとのグループ本体が「介護」がメインですが、ワキタグループ入りして働く環境が大きく変化しました。物心両面で改善され、社員のモチベーションも上がっていると感じます。
株式会社ワキタケアネット 代表取締役社長
橋口 茂博
Q. 3社と本体が連携し、単なる「足し算以上の成果」を生み出そうとされています。すでに各メンテナンスセンターの相互訪問や技術交流も進んでいますが、新たに得た気づきや成果を教えてください。
須佐社長(SNL): 各社の良い制度や仕組みを取り入れる中で、私は3つの点に期待しています。まずスケールメリットによる仕入れコストの削減。次に、メンテ・営業・フロントなど各部門での学び合いによる質とスピードの向上。そして3つ目として、今後は物流・商材・人材を3社でもっと効率化したいですね。
サンネットワークリブ
株式会社代表取締役社長

髙橋社長(CRX):効率化の第一歩は「最もシンプルなプロセスに合わせること」だと思います。それに加えて、現場で顔を合わせ議論を重ねること。互いの歴史をリスペクトしながら、新しいことに挑戦できる風土づくりを目指したいです。
ケアレックス株式会社代表取締役社長
髙橋 純
橋口社長(WCN):やはり「人の融和」がシナジーの鍵です。お互いを理解し認め合うために、相互訪問や親睦会を重ねています。さらに共同の勉強会も計画中です。メンテナンスは職人肌の世界なので統一化には時間がかかりますが、まずは良い取り組みを共有していくことが大切だと考えています。
株式会社ワキタケアネット 代表取締役社長
橋口 茂博
変化に合わせて最適な福祉用具を提供 「シェアリングエコノミー」を介護分野にも

Q. 介護事業における課題解決や、今後の方向性についてはいかがお考えでしょうか。建設機械レンタル事業の「シェアリングエコノミー」の概念は、介護分野にも共通する部分があると思います。
須佐社長(SNL):福祉用具レンタル事業はまさにシェアリングエコノミーそのものです。実は介護用品は利用者様に24時間寄り添っています。超高齢化社会で、利用者・介護従事者双方の負担を軽減しながら「24時間の安心」を提供するという点で、ワキタが目指すソリューションの理念と一致しています。
サンネットワークリブ
株式会社代表取締役社長

髙橋社長(CRX):現役世代が減る中で、高齢者自立支援の重要性は増しています。必要な時に必要な数だけ福祉用具を提供することは、社会的にも欠かせない仕組みです。
ケアレックス株式会社代表取締役社長
髙橋 純
橋口社長(WCN):介護保険制度でレンタルが導入されたことには大きな意味があります。買い切りよりも、利用者様のお身体の状態の変化に合わせて借り換えできることが、利用者様のご満足と事故防止につながる。最も適切な福祉用具を選び、いつでも交換できるレンタルシステムは今後も必要不可欠です。
株式会社ワキタケアネット 代表取締役社長
橋口 茂博
建設・商社の知見を介護に活かす
Q. 今後、介護施設の需要がますます高まると予想されます。ワキタとしては、そうした社会の流れにどう向き合っていくお考えでしょうか。
上妻課長:各地で介護施設の不足が問題化しており、施設整備は急務です。ワキタでは施設運営自体は行いませんが、自社で施設を所有しつつ、高い志の施設運営者様に賃貸して運営していただき、それらの方々と連携して介護分野のこれからの課題解決に挑戦していきたいと考えています。施設ができれば、そちらに供給する介護用ベッドや車椅子などの分野でもシナジーが広がります。
株式会社ワキタフロンティア事業部 課長
上妻 顕之輔
Q. 人材不足が深刻化する介護業界において、商社ワキタとしての課題解決のビジョンを教えてください。
上妻課長:実は土木・建設の分野も、慢性的な人材不足であり、その解決のために新しい技術革新(ICT)が進んでいます。介護業界も同様に、DXによる解決が不可欠です。ただ、介護DX機器は多くありますが見極めが難しく、保険適用のこともあり、導入が進みにくい現状もあります。商社ワキタとしては施設ごとに最適な商品を提案し、今後はひとつの施設に各種DXモデルを設置し、利用者様や運営スタッフに比較利用していただく「多様DXモデルプロジェクト」も構想中です。
株式会社ワキタフロンティア事業部 課長
上妻 顕之輔
介護業界に携わる使命感や原動力とは

Q. 最後に、皆さまが介護業界に携わるうえでの使命感や原動力についてお聞かせください。
須佐社長(SNL):高齢化社会の介護負担を、福祉用具を通じて24時間サポートできる環境を提供しておりますので、1人でも多くの人に使っていただきたいです。サンネットワークリブの理念である「安全安心、迅速丁寧」をつらぬき、社会に貢献していきます。
サンネットワークリブ
株式会社代表取締役社長

髙橋社長(CRX):誰もが必要なときに福祉用具を使える社会にしたい。介護保険制度を知らずに不便を強いられている方を見ると、何とかしたくなるんです。ケアレックスとして、不自由のない暮らしを実現していきたいですね。
ケアレックス株式会社代表取締役社長
髙橋 純
橋口社長(WCN):私たちは「卸レンタル」という黒子的存在として、地域密着型の貸与事業者様にも高品質な福祉用具を提供できる環境づくりを支えたい。福祉用具のレンタル市場を健全に伸ばすことが使命だと考えています。
株式会社ワキタケアネット 代表取締役社長
橋口 茂博
上妻課長:ビジネスケアラーや介護離職の問題を考えると、介護サポートは現役世代へのサポートと考えています。施設の所有を通じて利用者様やそのご家族の負担を減らし、1人でも多くの利用者にサービスが届くようにしたいです。そのうえで、DX機器を活用して担い手不足の解決に貢献していきます。もちろん、人の手による温かい介護の価値も守りながら、持続可能な形を追求していきたいですね。
株式会社ワキタフロンティア事業部 課長
上妻 顕之輔
本日の対談を通じて、グループ一体となって新たな価値創出に挑む皆さんの姿勢が強く伝わりました。どうもありがとうございました。
